deception - いかさま3 - |
この先2箇所ほどリンク貼ってあります。(無茶苦茶わかりやすい)
気になる方はポチッとな!ですv 別室を後にして教室へと舞い戻った。 七地もこの後に及んで逃げ出すという事もないだろうから。(苦笑) 待機していた森本から自分の着る衣装を受け取り、更衣室へと向かった。 七地の着る衣装は事前に見せてもらっていたが、自分のは確認していなかった俺。 袋を開いて…しばらく絶句する。 追い討ちをかけるようにやって来た森本の一言で、自分の甘さを自覚した…(遠い目) 「どう?かなりイカしたデザインでしょ?七地さんの衣装とセットだから、ここまで気合いれたんだぜ?衣装担当の女子達にデザイン渡した時の反応、布椎にも見せてやりたかったよな〜♪」 「…皆まで言うな。今更逃げ出したりしないから…教室で待ってろよ」 「了解♪そうそう、教室で初めて皆にお披露目したいから、着替え終わったらこのマント着て戻って来てね〜vv」 漆黒のサテン地のマントを手渡すと森本は幸せそうな笑みを浮かべて更衣室から出て行った…。 幸いな事といえば…俺以外に更衣室を使用している人間がいなかった事。 "だまされた!"、"はめられた!"等と文句をいいながらあっちこっちヒラヒラした衣装を身に着けた。 マントを纏い教室へと戻ると一斉に視線が集まった。 いつもの事とは思いつつも、衣装の所為か恥じらいを感じてしまう。 「お!着替え終わったんだv思ったより時間かからなかったね」 「異様にヒラヒラしてたから着にくかったけど、思ったより…」 「思ったより?」 楽しそうな森本。 「着心地は…悪くない」 その俺の一言の後、教室中に黄色い歓声が轟いた。 泣いている女子もいる…?? 「どうした?俺、何かマズイ事言ったか?」 慌てて森本に問い質すと何とも苦笑するしかない答えが返ってきた。 「あの子達が布椎の衣装作ったの!お前の言葉が嬉しくて泣いちゃったんだよ〜♪嬉泣きvvこれから実際に着ている姿見られるっていうのに…女の子は気が早いんだからさv」 そう言い放つと森本は俺のマントをさっと取り払った。 もの凄い歓声があがる…トホホ。 まぁ、しょうがない。七地の愛らしい姿を見るためには多少の犠牲を払わなければならないというもの。 いくらでも一般大衆のさらし者になってやろうじゃないか!(開き直り) 所で…肝心の七地はどうなったんだろうか? 非常に気になる…。 やきもきする俺を見越して森本が耳打ちした。 「外から声かけたら着替え終わったっていうから、クラスの女の子達にお化粧してもらってるのv七地さん全然お化粧してなかったでしょ?だからさ、より一層可愛くなってもらおうと思ってね♪」 「本当か?…あいつよく許したな?」 「うん、そこは口八丁手八丁…失礼。あまりどぎつくしないって約束したからね。ファンデーション塗るだけでも結構違ってくるからさv」 「……」 俺達って何だか…何だか上手く森本に丸め込まれているような…気のせいだ。 無理矢理自分に言い聞かせると、廊下から再び歓声が挙がる。 どうやら愛しい人のおでましらしい。(喜) 居ずまいを正し、七地の登場を待つ。 暫くするとクラスの女子にいざなわれた七地が教室に入ってきた。 俯き、頬を真っ赤に染めているので表情は伺えない。 俺と同じようなマントに身を包んで教壇の上に立たされた。 思わず歩み寄る俺に向かって一言。 「もう!最初で最後だからね!!」 言い放つとマントをスルスルと肩から落とした。 「………」 余りの衝撃に絶句してしまった。 可愛い…かわいすぎる!!! 今すぐこの場で押し倒したい衝動を必至に堪える。 「何とか言ってよ…無茶苦茶恥ずかしいじゃないか…」 本当はいろいろ罵りたいのだろうが…俺の立場を考えて必至に耐え忍んでいるらしい。 浮かべる笑みがやけに挑戦的だ。(苦笑) 俺は最大級の笑みを浮かべて七地の元へと歩み寄った。 「想像以上に…可愛い」 静かに右手を取ると、跪きそっと…キスをした。 「!!!!!」 悲鳴のような歓声が挙がるが気にしない。 もう、俺達だけの世界に浸って… 「何するのさ!!人前で、おまけに学校でこんな事するなんて!!バカ〜!」 強烈な平手を喰らう。 とうとうキレてしまったようだ。(苦笑)さすがにやりすぎの感は否めない。 うっすらと涙を浮かべた七地をそっと抱き寄せる。 「ごめんな?俺、嬉しくて…あんたのこんなに愛らしい姿見ちゃったら我慢できなかった」 「闇己君…」 見つめあう2人。正に世界が俺達中心に回っている瞬間! それなのに!! あっという間にその世界をぶち破る声。 「はいは〜い!ご馳走様でしたvvみんなも目の保養になったでしょ?そろそろ一般客の入場が始まりま〜す!持ち場についてくださいvv」 声高らかに言い放つ森本…。 「ご、ごめんなさい!お…(違った)私、何をすればいいんですか?」 慌てて俺の胸から飛び離れたン七地が呟く。 もうちょっとあのままでいたかったのに…渋々森本に問い質す。 「そうだ。"客引き"とは聞いているが、実際に何すればいいんだ?」 「まずは写真撮影♪デジカメ班のみなさ〜ん!準備はいいですか?」 森本の雄叫びに続いて最新式高画素デジカメを構えた数人が俺達の前に立ちはだかる。 「それでは、思い切り2人を取りまくってくださ〜いvv」 森本の言葉が終わるか否か…一斉にフラッシュが焚かれた。 驚きで身動きすらできない2人。 「はい!終了vすぐさまチラシ作成作業に移って下さいね〜♪」 「チラシだと?」 「うん♪今取った写真パソコンに取り込んですぐさまプリントアウトするのvすでにテンプレート作ってあるから写真さえ取り込めたら完成!そのままコピー室に走って200枚ほどコピーすれば…チラシの完成ですv」 「そこまでするのか!」 ある意味脱力したくなるほど周到な計画…やはり…騙されてる。(泣) 「そのチラシを持って、まずは校門前で配ってきてください!100枚配り終えたら教室に戻って来てねvv」 満足そうな森本…。 「それって…校門前じゃなきゃ駄目ですか?」 恐る恐る七地が尋ねた。 そうだ。この姿を知り合いに見られたら…マズイ。 「俺はまだしも…七地をそう簡単にさらし者にしたくない。昇降口でも十分だろ?客は必ずそこから校舎内に入って来るのだから。もう少しこいつの事も考えてやってくれ」 素直に頭を下げる俺。 これ以上七地に負担をかけたくないから。 「そうだね。ごめんなさい七地さん。余りの可愛らしさに俺も暴走しちゃって…昇降口の中でいいよ。エントランスホールなら誰の目にもつくからさvvその代わり片っ端からチラシ配ってね?ああ、もうチラシ出来たみたい」 教室に大量の紙を抱えたクラスメート達が戻ってきた。 銀色のお盆にのせて俺達に渡す。 「ね?ウエイトレスとウエイターみたいでしょ?ちょっと重いけど頑張ってね〜♪」 言いたい事だけいうと森本及びクラス中の面々は俺達2人を教室から追い出した。 教室の中ではてきぱきと指図する森本の声だけが響いていた。 「しょうがないね…もう開き直って今日は1日"メイドさん"になるよ…これ以上無茶なこといわないでね?"王子様"」 やっと…心から笑ってくれた七地に心底安堵した。 「そうだな…しっかり働いてくれよ?"俺のメイドさん"」 周囲の視線を一身に浴びながら…俺達は1階のエントランスホールへと向かった。 続
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chapunの言い訳 とうとうコスプレ闇・七登場!!(爆) リンクわかりましたよね?(苦笑) 途中の『天使画像』をクリックするとそれぞれの衣装を見ることができます。(念の為) さあ、やっと話が動き始めました?! この後2人を待ち受けるのはどんな災難か?!(爆) どうやら私の腐れた脳味噌は「まだ続き書きたいぜ!」と叫んでおります。(本気か?) もう少々お付き合いくださいませ♪ |