恋セヨ乙女 9 - 七地 17歳 - |
夕香叔母さんのとどめの一撃を喰らった私たちはその後、大した会話ができるわけでもなく、真っ赤な顔して俯きながら学校へと辿り着くしかなかった。(泣) 昨晩約束してくれた通り、学校では普通に友達として話してくれる。 それが私だけってのはちょっと気になるけど。(苦笑) 相変わらず他のクラスメート達には無関心に等しい態度だった。 それでも…少しづつ時が経つにつれて、彼も周囲と馴染もうと努力してくれた。 『俺が馴染まない事で健美に迷惑かけるのは自分が許せん』というかなり筋違いな理由からだったけど。(トホホ) そのお陰で今はすっかりクラスの一員として、私の彼氏として楽しい学校生活が送れるようになった。 仕事と勉強の両立はとても難しい事だと思う。 どうしても抜けられない仕事があると、学校を休まざるを得ないし。 そんな忙しい生活を繰り返しながらも、私を大切にしてくれる気持ちはちっとも変わらない。 同じクラスにいてもすれ違う生活が続く時、彼はどんなに遅い時間になっても必ず私に会いに来る。 ゆっくりと話す時間がなくても、一目顔が見られるだけで私も安心する。 何時の間にか出来上がった2人の中のルール。 その中の1つが一緒の登校でもあるのだ。 □■□
「健美?本気で遅刻するぞ?」 彼の家の前を通り過ぎるとき、いつもの櫻の木を見上げながら再び私は立ち止まってしまっていた。 4ヶ月しか経っていないのに…今ではもう懐かしい記憶となってしまった出来事。 この櫻を見上げる度、思い出さずにはいられない。 「闇己くん…私、幸せだよ」 一瞬驚いた顔をしたけど、すぐさまとびきりの微笑みが私を迎えてくれる。 「ああ。俺もな…」 繋がれた指に力が込められた。 「急ぐぞ」 「うん!」 小走りになって、小犬のように駆け出す2人。 今はもうすっかり葉が落ちて、寒寒とした空を枝の隙間から映し出す櫻の木。 春になったら… 懐かしいあの頃のように2人で写真を撮ろうね。 もう2度と忘れる事がないように。 溢れ出す愛しさを刻み付ける様に…。 恋セヨ乙女。七地 健美 17歳。 私の恋はまだ始まったばかりです。 結?
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chapunの言い訳 終わりました。 エピローグなんで無茶苦茶短くてごめんなさいです。(土下座) 自分でもこんなに長くなるとは思ってもいませんでしたが、なんとか終える事ができてほっとしております。(笑) 普通の恋愛話。ついでに極甘仕上げ。(爆) よくもまぁ、ここまで勢いが続いたもんだと自分でも驚きです。 話の内容はともかく(自爆)、終わった事ですっきりしましたvv お付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました!!(感謝)m(_ _)m |