恋セヨ乙女 - 七地 17歳 - |
『君ニ恋シテル』 冷気を含んだ風が秋を感じさせる早朝。舞散る紅葉の葉が慌しい日常を一瞬だけ幻想へと導いてくれる。 ほんの一瞬の幻想でしかないけれど、それでもいいと思えてしまうのは…現実がもっと素敵な世界だから。 「七地」 私の名を呼ぶ声。耳に心に、心地良く響いてくる旋律。 何度呼ばれても…未だ高鳴る鼓動を抑えられなくて、思わず苦笑してしまった。 「どうした。行かないのか?」 不機嫌そうに問うけれど、本当は誰よりも優しい事を私は知っている。 緩んだマフラーを巻きなおすと、ちらっと私に視線を向ける。 「おはよう闇己くん。何でもない。紅葉がさ…あまりにも潔く散っていくから、何だか切なくなったみたい」 「まだ寝ぼけてるのか?朝練、遅れるぞ…」 そっけなく言い放ちながら私の右手を取ると、振り向きもせず歩き出してしまう。 慌てて彼に遅れないよう、歩調を合わせた。 怒っている訳じゃないんだよね。照れ隠しに口調がきつくなっちゃうだけ。 私の前を歩いているから表情は伺えないけれど、耳が赤くなってるもん。(笑) こんな風に2人きりで登校するようになって4ヶ月。 初めて君を知った6月。まだ紅葉の葉も青々と繁っていた。 続
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chapunの言い訳 たすお様に頂いた「セーラー七地♪」キリリク、書き途中の話(String)は余りにもリクにお応えできていないので思わず書いてしまった話です。 これはプロローグです。 あまり長くはなりませんが、キリのいい所で切ってしまいました。 一応こっちの部屋に置いておきますが、気持ちは「たすお様に捧げる!」です。(苦笑) なんにしてもフザケタ話には違いなく…。 人肌恋しい季節になってきた為か、最近甘甘熱が加速しているようです。(自爆) 非難・クレーム…お待ちしております(滝汗)。m(_ _)m |